ドクターマーチン(Dr.Martens)では、年に何度か「限定モデル」を発売します。
具体的に言うと、バレンタインなどの季節ものや、有名アーティストとのコラボデザインなど。
私は2019年のバレンタインモデルの8ホールブーツを持っています。
それが実は、予想以上にパーツの劣化が早くて正直ビックリしたんですよ。
限定モデルって、装飾や模様がついているタイプが多いんです。
その点で、定番の8ホールブーツや3ホールシューズと比べると普段の使い勝手についてちょこっとだけ残念だなと思うことがあります。
予め言っておきますが、『限定モデルを買うのは辞めておいた方が良い』という内容ではありません。
限定モデルって定番のシリーズとこんな点が違うんだってことを、今回はお話ししようと思います。
ドクターマーチンの限定モデルとは
ドクターマーチンの限定モデルってこういう感じのものですが、
結構な種類が発売されているんです。
私の知っている中で大きく分けると
- 季節イベントに合わせたもの(バレンタイン、クリスマスなど)
- 細かい花柄などのペイントもの
- コラボレーションもの
というように、色々出ているんですよね。
バレンタインモデルは毎年出ていて、ハートや赤・ピンクなど女の子が大好きなモチーフでいっぱい。
靴全体に細かい柄がペイントされた限定モデルは、可愛い花柄だったり、植物と蜘蛛など辛口な柄だったりとその時期によって雰囲気が違います。
コラボモデルも頻繁に出しているんですが、コラボのお相手も幅広いジャンルです。
具体的には音楽や絵画アーティスト、洋服のブランドやハローキティなどの有名キャラクターなど。
私は公式メールマガジンを登録しているんですが、しょっちゅう限定モデルの新作案内が届きます。
1年の中でいくつも発表されるので、好みのデザインが続くと物欲を我慢するのにもう必死。
そんな私が昨年、一目惚れして購入したのが「2019年バレンタインモデル」の8ホールブーツ。
スパンコールで作られたハート、バラの刺繍、側面のポップなハート柄とどれをとっても素敵なんですよ。
まだ5回くらいしか履いていないんですが、使っているうちに実用性の面で気になった点があるので、ご紹介します。
装飾アリだと定番ものより実用性が低い
限定モデルには、定番モデルにはない装飾パーツやプリントがあしらわれていることが多いんです。
でもその装飾が、普段ガツガツ履きたい時にはちょっと不便だなと感じるんですよね。
どんな点なのか、私の実際に使っている2019年バレンタインモデルも見せながら、ご紹介していきます。
スパンコールの色が剥げやすい
まず、装飾についているパーツについて。
簡単に取れたり壊れることは無いと思うんですが、なるべく大切に扱った方が良いです。
私のブーツは、足の甲の部分にスパンコールでハートが大きく描かれています。
小さいスパンコールが沢山集まって出来ているんですが、それが2回履いたぐらいでもう色が剥げてきちゃったんです。
反射防止のために暗く写したのでわかりにくいのですが、赤色のスパンコールが白っぽくなっています。
擦れるような動作を特別にした覚えも無いし、雨にさらされるなどの悪条件の日に履いたわけでもないんですけどね。
結構あっさり色が剥げちゃったなぁという印象。
定番モデルと同じ感覚で気にせずがっつり履いていたら、あっという間に白いハートになっちゃうんじゃないでしょうか。
白でもデザイン的にはおかしくないけど、でも赤が白になるってかなり大きな変化ですよね。
スパンコール付きの限定モデルって他にも発売されていたんですが、調べてみるとそれらも色落ちすることが確認できました。
スパンコール付きモデルを持っている人の間では、この状況はあるあるレベルのことのようです。
とはいえ、せっかく買ったんだから、できるだけ長く最初の装飾状態を楽しめた方が嬉しいもの。
そんな気持ちからすれば、装飾があると傷つけないよう、履いている時も気を配る必要が出てきます。
立体的な装飾であればあるほど、引っ掛かけないような丁寧な足さばきをしないとなりません。
刺繍部分は革が伸びにくい
靴って持ち主の足の形に合わせて革が伸びてくるものです。
ドクターマーチンでも、デザインの入っていない定番の8ホールブーツでは、足型がはっきりと出てきます。
でも刺繍が入っていると、その部分の革って殆ど伸びないんですよ。
私の持っている限定モデルは、足型が出てくる外側の部分に刺繍が入っています。
だからあまり革が伸びなくて、足のフィット感はわりと低め。
履いていて大きな問題はないんですけど、「ぴったり足に馴染んできたなぁ~」って感覚にはなりません。
そこが、ちょっとだけ残念だなと思っています。
ドクターマーチンの靴は革の種類がいくつかあって、最初から柔らかくて足にフィットしやすい素材のものもあります。
フィット感や履き心地を重視するなら、限定モデルを買う際は革の素材にも注意してみて下さいね。
プリントは薄くなって消えてしまう
私の持っているモデルにはないんですが、このようなプリントされた柄が入っている限定モデル
もあります。
そのプリントは、履いている間に擦れて剥げていくそう。
過去に花柄の可愛いデザインのものがあったんですが、つま先や側面のプリント部分が薄くなってなくなると聞いて私は買うのを辞めたんです。
確かに、フリマアプリで中古のプリント入りのものを探していても、そういった状態のドクターマーチンを見かけます。
よくある剥げ方としては、つま先や側面などの、歩行中によく擦れる部分が薄くなったり剥げて無くなっている状態。
靴自体は長年履いて良い味が出ていきているにも関わらず、プリントが所々剥げてしまっているのはなんか勿体ない気がします。
キティちゃんが部分的に無くなっていくのは惜しいな・・。
そういった点からすると、スパンコールと同様に、せっかくの模様が削れないように気を付けて履く必要があります。
小石が跳ね返るような悪路はやめておこうとか、状況によっては履けないと考えると、定番モノと比べて使いにくく感じますね。
ドクターマーチンの大きな魅力って、沢山履いて、自分のモノになっていくこと。
装飾の劣化を気にして頻繁に履くことをためらったり、革が自分の足に馴染みにくいっていうのは、ちょっと残念な点だなと思っています。
それでも限定モデルは魅力的
今まで述べた点についてはわかっていても、限定モデルの発売ニュースを聞くとやはりチェックしてしまう私。
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ドクターマーチンの限定モデルって、年に何種類も出るのにどうして飽きずに欲しくなるんでしょうか。
その理由について、私はこう思っています。
この一言に尽きます。
大抵のブランドものの限定モデルって、雰囲気はそのブランドに沿ったままで形や色をちょっと変えたものが多いじゃないですか。
でもドクターマーチンは、ブーツやシューズの土台は同じだとしても、コラボする相手やその年のデザイナーさんの意向によって、ガラッと雰囲気を変えてきます。
最近のコラボのシリーズで例えると、
- BAPE(ベイプ)やHELLOKITTY(ハローキティ)⇒ポップな感じ
- SEX PISTOLS(セックスピストルズ) ⇒パンキッシュ
と、可愛らしくも男っぽくも攻めてくる多様さ。
そして、一目見てコラボだとわかる派手なものばかりかと思いきや、シンプルめな方向性にも舵を切ってくるので驚きです。
最近では、nanamica(ナナミカ)やHEVEN(ヘイブン)のコラボは大人っぽい仕上がりでした。
ゴツい印象がかなり抑えられているので、「本当にこれ、ドクターマーチンなの?」って話題になりそうな見た目。
でもよく見ると、おなじみのソールやステッチは健在なんですけどね。
ここまで柔軟に方向性を変えられると、新作の予想が全くできません。
だから限定モデルが出る度に、次はキュート系なのか、カッコいい系なのかとつい詳細ページをクリックしちゃうんですよ。
そして欲しくなる。
限定モデルの完成度がどれも高いから、つい財布のひもが緩くなっちゃうんですよねぇ。
こうして見事に、ドクターマーチンの戦略にはまってしまうのでした。
限定モデルの使い勝手については気になる部分があるものの、それもふまえた上で買うなら問題はないんです。
むしろ定番以外のものを買うことで、色んな表情のドクターマーチンが楽しめること間違いなし。
コーディネートの幅も広がって、お洒落度もアップしますよ♪
まとめ
ドクターマーチンの限定モデルの使い勝手について、定番モノと比べながらお話ししました。
装飾やプリントがあるタイプは、傷付けないように配慮しながら履く必要があります。
また、刺繍が入っていると革が伸びにくいので定番モノよりもフィット感が劣ります。
しかしそれでも、限定モデルは魅力的なんですよね。
モデルごとに違った雰囲気があって、完成度の高いものばかり。
使い勝手は定番モノの方が優れているものの、色んな表情のドクターマーチンを買い揃えるのもまた、楽しいですよ。
限定モデルは売り切れたらおしまいなので、ビビッと来たものが出たら早めに購入するようにして下さいね。