先日、土屋鞄製造所の店舗に久しぶりに行ってきました。
足を運べない間に新作がいくつか出ていたので、実物がとっても気になっていたんです。
そのなかでも、ナミ(Nami)シリーズが特に面白かったです。
ちょっと斬新なデザインで、お洒落。
だけど普段使いするバッグとしては、実用性も重要ですよね。
ナミシリーズは果たして実用性がどうなのか、正直に感想をお話しします。
土屋鞄製作所のナミシリーズとは
土屋鞄製造所のナミ(Nami)シリーズは、2020年の春に登場した新作のシリーズです。
などなど。
ナミは「波」を表しており、しなやかさや軽やかさをイメージしたデザインとなっているそう。
ナミシリーズではどのタイプのバッグも、外ポケットがタック(ひだ状)になっています。
引用元:https://tsuchiya-kaban.jp/collections/nami/products/nm-tote
くにゃっと革が織り込まれているかのようなその見た目は、個性的で目を引くんですよね。
トートバッグはワンハンドルで、太めの持ち手が1本という仕様になっています。
全体的に無駄な装飾がないシンプルさで、シーンを選ばずに色んな人が使えるバッグだと感じました。
色のラインナップはブラック、ダークウォームグレー、ライトカーキの3種類。
ブラックは使い勝手の良い定番の色ですが、その他の2つも柔らかさのある落ち着いた色合いなので、どんな服装でもマッチしそうです。
実用性について思ったこと
実際にお店でお借りして、肩にかけてみたり、物の出し入れをしてみたりしてみました。
そこで気になった点が3つあったので、お話ししますね。
外ポケット:向きによっては使いにくい
まずは外ポケットについてです。
ナミトートを肩にかけてみたところ、外ポケットの開く向きが気になりました。
引用元:https://tsuchiya-kaban.jp/collections/nami/products/nm-tote
私は右利きで、普段トートバッグは右肩にかけています。
いつものように右肩にこのバッグをかけてみると、外ポケットのひだは背中側にいっちゃうんです。
だから移動中にスマホや定期券を取り出そうとすると、肩にかけたままでは外ポケットから取り出すことができません。
また、外ポケットはマグネットで留まる仕組みになってはいますが、若干隙間ができるので、背後から中を覗かれていないかというのも心配。
まぁメインの取り出し口も完全に閉じるデザインではないので、中身が見えてしまう点については大きな問題ではないかも知れませんが。
公式サイトの写真ではモデルさんが左肩にかけているので、普段右肩にバッグをかける方はデザインが反対向きになることに注意して下さいね。
今更ではありますが、念のため店員さんに聞いてみました。
ナミシリーズの表側って、どっちになるんですか?
外ポケットのある方が一応表ですが、好きな方で使って下さい。
ということなので、もし右肩にナミトートをかける場合は、外ポケットを自分の身体側(内側)にして使うと物が取り出せない問題は解決しますよ。
ちなみに、ナミスモールトートやナミショルダーなども外ポケットの向きは同じなので、身体の右側にバッグが来るように持つ方はこの状況になります。
持ち手:ワンハンドルは好みが分かれる
トートバッグの話題が続くんですが、ナミシリーズはワンハンドルのデザインが特徴。
「ナミトート」も「ナミスモールトート」もワンハンドル仕様になっています。
引用元:https://tsuchiya-kaban.jp/collections/nami/products/nm-tote
それが使いやすいかという点では、好みが分かれるかなぁと思いました。
重い荷物を入れた際に、肩に1本の持ち手だけだと重さが集中するんですよね。
普段あまり荷物が増えない人は、気にならない点かも知れません。
私は買った物はとにかくバッグに入れて、荷物を1つにまとめたいタイプ。
だから重くなった時のことを、つい考えてしまいました。
それと、バッグを持ったままで物を出し入れしにくいというのが気になります。
持ち手が2本の場合は、片方の持ち手だけを持った状態or腕を通した状態で取り出し口をガバッと開くことができますよね。
それがワンハンドルだと、手や腕に持ったままで取り出し口を大きく開きながら物を取るのは難しい。
ゆとりを持って、物を取り出せば良いだけの話ですが(汗)
慣れるまでは、物の出し入れがちょっとやりにくいと感じる人もいるかも知れません。
リュック肩紐:大きな物の出し入れ注意
最後は、ナミシリーズのリュックの話です。
リュックは「ナミスモールバックパック」と「ナミバックパック」の2種類があります。
それらに物を出し入れしてみようとしたところ、肩紐が特徴的なデザインになっていてびっくり。
肩紐がリュックの上部に縫い付けられているのではなく、フラップ(リュックのフタの部分)を貫通してメイン収納部の上をまたいでるんです。
引用元:https://tsuchiya-kaban.jp/collections/nami/products/nm-backpack
肩紐の終点は、リュック前面の上部。
フラップを閉じた状態だと気付かないんですが、物を取り出そうとフラップを開けるとわかるという粋なデザインです。
さすが土屋鞄のクオリティ、高いわ…!
しかしこれ、リュックの幅ギリギリ(A4サイズ)の本やファイルなどを入れようとすると、両側にある肩紐が邪魔でスッと入りません。
公式サイトにも書かれていますが、大きな物を入れる際は、片手もしくは両手で肩紐を外側に広げるようにして入れることになるんです。
中から取り出す際も同様に、肩紐を広げるという工程が必要となります。
このちょっとのひと手間を苦と思うか、手がかかるほど可愛いと感じるか。
ワンハンドルの件といい、物の出し入れをバタバタとするような状況だともどかしい気分になるかも知れませんね。
ナミシリーズは品があって素敵
ナミシリーズの実用性については、お洒落なデザインゆえに少し気になる点もありました。
でも扱いに慣れてくれば、さほど気にならない程度です。
ナミシリーズは土屋鞄製造所のシリーズでは新たなジャンルだなぁと私は感じていて、とても魅力があります。
余計な装飾がないので男女問わずに使えるし、ひとひねりされたデザインがお洒落で品がありますもの。
そして色のラインナップもカジュアルすぎないので、歳をとっても長く使えそうだなという印象。
革も柔らかめだったので、買った時から身体にフィットして使いやすいと思いますよ。
かっちり決まりすぎないけどラフなわけでもない、何かと出番の多そうなナミシリーズは持っていたら重宝しそうな予感です。
まとめ
土屋鞄製造所のナミシリーズについて、お話ししました。
デザインがシンプルだけどお洒落で、使いやすい色合いのラインナップなので注目を集めそうなバッグだと思いました。
実用性については大きく問題になることはありませんが、自分なりに工夫して使うことになりそうですね。
慣れてくれば、さほど気にならないレベルではあります。
歳をとっても使えるシリーズなので、「長く愛用していくうちに自然と使いこなせるようになる」と計算されているんじゃないか、と密かに考えています。
土屋鞄製造所のナミシリーズ、気になっている方はぜひ前向きに検討してみて下さいね。