土屋鞄製造所のディアリオシリーズの中の「ギャザーショルダー」。
愛用して1年が経過しました。
最近はっきりとエイジングがわかるようになったので、ご報告しようと思います。
ディアリオのエイジングした点
私はギャザーショルダーを使っていますが、革の色や質感の変化についてはディアリオシリーズ全体を通して、同じようなエイジングの傾向があると思います。
ですのでディアリオの革でできた他のバッグをお使いの方も、参考にしていただけると幸いです。
全体的に柔らかくなった
まずはエイジングでよくある、革が柔らかくなったという変化です。
全体的に柔らかくはなりましたが、その中でも際立って柔らかくなった箇所をご紹介します。
外側全体と腕が乗る箇所
最も柔らかくなったのは、外側にしている面です。
私はチャームをつけることによってバッグの表裏を判別していて、毎回同じ面が外側にくるように使っています。
外側って手や物が触れる機会が多いから、エイジングしやすいんでしょうね。
外側の中でも、一部分がとっても柔らかくなった箇所があるんです。
それはココ。
指で軽く押すだけで、すぐに凹むぐらい柔らかくなりました。
ここが柔らかくなった原因は、肩掛けの際に力がよくかかる場所だったからだと思います。
肩掛けにして軽く脇で挟むと、この箇所にちょうど腕の重みが乗っかるんです。
だから中の物と腕に挟まれるという状況になり、結果的によく揉まれて柔らかくなりました。
取り出し口の両面
取り出し口の革も柔らかくなったんですよ。
そのことで、使い心地が大きく変化しました。
まず、新品時は少し革の固さで隙間ができていたのに、今ではぴっちり閉じるように。
それと、取り出し口の内側部分の革も柔らかくなったため、物を取り出す時に力をあまりかけなくても開閉できるようになりました。
この変化によって、物の出し入れがスムーズになりました。
紐がしなやかになった
持ち手の紐ももちろん革製なので、新品時は芯があるというか、固さがありました。
それが今ではフニャフニャで、まるで布製の紐のようにしなやかにくねります。
バッグを置いた時にピーンとなって浮き気味だった紐が、バッグに沿ってしんなりしている姿は、すっかり落ち着きを感じますね。
置いた時のシルエットも、まとまりが出たように思えます。
表面の状態が変わった
革は使っていくうちに表面が変化していきますが、今回は表と裏で状態の変化の仕方が異なりました。
ちょっと面白いので、表と裏それぞれご紹介していきますね。
表側は色濃くなった
まずはチャームをつけて表側、つまり身体に接しない外側に向けていた方の面について。
色が濃くなりました。
両面を比較すると、こんな感じです。
表
裏
写真だとわかりにくいかも知れませんが、表の方がちょっとだけ濃い茶色に変化。
おそらく、外で持ち運ぶ際に日焼けしたのが一番の原因ではないかと思っています。
後は私の腕や手垢がついて、黒っぽくなったとか…?
そこまで汚い手で扱ってはいないはずなので、日焼け説が有力ということにしておいて下さい。
裏側はツヤが出た
さて今度は裏側、つまり自分の身体に接していた方の面について。
こちらは表と比べて、表面が平らにツヤっとなりました。
両面を比べてみると、こんな感じです。
表
裏
光の反射の具合が違いますよね。
この変化を発見した時は、「平らなところに光を当てると、こんなふうに反射するよなぁ」と思いながら眺めていました。
これはまぎれもなく、肩掛けされている間に私の身体にいつもスリスリされていたせいでしょう。
荷物が多く入っても、ボコッとシルエットが飛び出るのは身体の外側のほう。
私の身体側の面は、常に平らな状態で摩擦を受けていることになります。
よって、このように凹凸がないツヤ感に変化したんだと思います。
こんなふうに両面でかなり違いが出たので、エイジングは面白いなぁとつくづく実感。
今までは表と裏をはっきり分けて使っていましたが、バランスよく両面を入れ替えて使っていればまた違ったエイジングになったでしょう。
このまま同じ面で使い続けるか、入れ替えるかはちょっと悩むところです…。
私のことだから、その時の気分で突然入れ替えたりしそう。
エイジングはまだまだしていきそうなので、今後もまた報告しますね!
傷もそれなりについています
ディアリオの革のエイジングについてお話しましたが、使っていればキレイごとばかりではありません。
私のギャザーショルダーには、使用傷も沢山ついています。
私の使用環境は、自転車のカゴに入れて移動し、その後の徒歩移動では手持ち1割、肩掛け2割、斜め掛け7割という使い方です。
自転車のカゴで揺られるためか、特に底面と角に傷が目立ちました。
それぞれの状態をお伝えしておきますね。
底面の傷はガリガリと深い
現在の底面はこんな感じです。
底面全体
アップ
かすったというより、何かゴツゴツした物とぶつかり合ってついたような傷です。
これでも、コロニルのクリームでお手入れした後なんですよ。
ちなみに私のお手入れ方法は、こんな感じです↓
お手入れ前はもっと傷が白っぽく見えて、ささくれだった革が悲しげでした。
底面は普段見えにくい場所だし、どうせ自転車や外出先でバッグを置いた際にしょっちゅう傷付くだろうからと、お手入れを怠けていたんですよね。
だから実はまだ、底面をお手入れしたのは2回目。
傷はまだまだわかりますが、それでもお手入れしないよりは表面がなめらかになりました。
だからきちんとクリームは塗ろう。
もし傷ついたとしても、革がえぐれたままでいかにも「やっちゃいました」って感じになっていると、ちょっとみすぼらしくなってしまいます。
削れた部分もクリームで潤してあげれば、少しは品良く見せることができるんだなぁと改めて感じた次第です。
角は徐々に削れた感じ
お次はバッグの底面の四隅の角のお話しです。
四隅は徐々に表面が削られていって、色が薄くなってきました。
こちらも、先日底面と一緒にクリームでお手入れした後の写真になります。
お手入れ前はもっと色が薄くて、全体の革の茶色とかなり差がありました。
手触りとしては、潤いが減ってザラザラした触り心地。
でも四隅に関しては、突起などで傷付いたわけではないため、表面の滑らかさはあまり変わっていません。
お手入れをすれば、ザラつきはすぐに収まりましたよ。
色合いもちょっと濃くなって、表面からの境目がいくらかマシになりました。
エイジングが進むという事は、それだけよく使っている証拠。
同時に傷などの使用感も出てきますが、お手入れで全体的に丸くおさまっている感じです。
まとめ
土屋鞄製造所のディアリオ「ギャザーショルダー」を1年使ったので、エイジングの経過報告をしました。
エイジングは確実に進んでいますが、同時に使用傷も出来ています。
ただ、お手入れをすれば、みすぼらしい印象にはならないので大丈夫ですよ。
バッグの様々な変化を確認することで、自分の普段の行動パターンがわかって面白いです。
エイジングの新たな楽しみ方を発見してしまいました。
今後も変化にワクワクしながら、このギャザーショルダーを愛用していきます!
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