革バッグを靴クリームでお手入れはダメ。致命的な欠点がある

バッグ
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普段から革靴をお手入れする人は、革靴用の保湿クリームや色付きのクリームを持っていますよね。

そして、これらを同じ革製品であるバッグのお手入れにも使えないか、と考えたことがある人も多いのではないでしょうか。

私も同感です。

しかしバッグに靴クリームが使えるのか調べて見たら、そう上手い話はないようで・・・。

しかもそのようにして使ってしまうと、後から大変な事態になることがわかりました。

一体どんな問題が出てくるのか、詳しくお話ししていきます。

後半は、バッグと靴の両方に使えるお手入れクリームについて調べた結果について書きました。

革のバッグと革靴の両方をお持ちの方、必見です!

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革のバッグに靴クリームが使えない理由

冒頭で、革のバッグのお手入れに靴クリームを使うのは良くないと言いました。

それだけでなく、靴クリームはバッグだけでなく革財布やキーケースなどのお手入れにも向いていないんですよ。

その理由を詳しく説明していきますね。

こってりしていて広範囲に塗りにくい

まず、お手入れでの使いやすさの面から。

靴用のクリームは質感がこってりしたものや、バームタイプといった固めのものが多いんです。

小さい革アイテムだと気にならないかも知れませんが、これを面積の広いバッグの隅から隅まで塗り広げるのは結構疲れます。

バッグにおすすめのクリームならローションタイプなど、伸ばしやすいものがあるのでそちらを選ぶのがおすすめですよ。

まる子
まる子

後半でご紹介します!

色落ち・色移りする

これが靴クリームをバッグに使えないという、最も重要なポイント。

色付きの靴クリームは、色落ちや色移りするんです。

雨に濡れたり、汗などの水分がついたり、強い摩擦でこすれたりした時にこの現象が起きてしまうんですよね。

まぁ、靴クリームは「靴用」としての用途しか考えていないため、仕方がないことなんですが・・・。

靴は雨で濡れたり、左右の靴同士が内側部分でこすれることはありますが、靴が他の衣類とこすれることはありませんよね。

靴下は靴と密着してはいますが、それは靴の履き口や内側の部分なので、色落ちが重大な被害をもたらすことは殆どありません。

しかしバッグに靴クリームを塗った場合は、使用中に洋服とこすれる箇所が多いため、大事な洋服に色落ち・色移りしてしまうんです。

例えば、肩にかけたストラップ部分から色移りして、コートやトップスの肩に色が付いてしまう。

トートバッグなら、肩だけでなく脇の下もバッグの表面の色が付いてしまう可能性もあります。

濡れていない状態でも、強い摩擦によって色移りするので気を付けて下さい。

財布やキーケースなどの小物に靴クリームを塗った場合も同じことが言え、使用中のこすれや水濡れによって色落ち・色移りで困ることが出てきます。

入れておいたパンツのポケット内を染めてしまったり、バッグの内装や一緒に入れてある持ち物に色を付けてしまったりという事態になってしまうんです。

大切な洋服や持ち物に色が移ってしまったら本当にショックですよね。

そうならないように、靴クリームを靴以外の革製品に使うのは止めておきましょう。

多すぎる油分でシミになったりべた付く

今までの説明で、それなら無色の靴クリームであれば、色落ちの問題は出ないから大丈夫だと思いますよね。

いえいえ、実は色落ち以外にも問題点があるんです。

それは靴用のクリームは油分が多いということ。

靴用クリームが塗られたバッグが洋服などとこすれた際、油分を洋服にくっつけてしまうんです。

そうすると、服の生地に油のシミができてしまいます。

油のシミは水では簡単に落ちません。

できてから時間が経つと、洗剤をつけて洗っても跡が残ってしまうこともあります。

まる子
まる子

無色でも、洋服に悪影響を与えてしまうのは変わらないのね・・・。

また靴クリームは基本的に油分が多いので、塗って時間が経っても表面がべた付きます。

バッグに靴クリームを塗った場合、たっぷり油分を含んだ表面はツヤ感が出ます。

その見た目に一瞬テンションが上がるかも知れませんが、実際の使い心地は良くないので気を付けて下さい。

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バッグにも靴にも使えるクリームがある

『バッグ専用』として販売されているお手入れクリームも、もちろんあります。

でもお手入れ用品を靴用、バッグ用などと分けて揃えるのはお金もかかるし、保管場所も取ってしまうのが悩みの種ですよね。

そこで、バッグと靴の両方とものお手入れに使えるものはないかと探したところ、ありました!

『皮革用(革製品用)』と記載されている、お手入れクリームです。

これならアイテムを限定せずに革製品全体に使えるという、便利すぎるクリームなんですよ。

商品として有名なのは、

  • M.モゥブレイ(M.MOWBRAY)「クリームエッセンシャル」↓

  • コロニル(Collonil)「1909シュプリームクリームデラックス」↓

  • サフィール(Saphir)「ユニバーサルレザーローション 」↓

などです。

ただし起毛やヌメ革など、製品によっては対応していないものもあるので注意書きをよく読んでから使って下さいね。

無色の皮革用クリームは必須アイテム

皮革用のクリームですが、まず無色のものを1本持っておきましょう。

普段の革バッグのお手入れには、これを使います。

使い方は一般的な革のお手入れの手順と同じで、ほこりや汚れを落とした革に皮革用のクリームを塗るだけです。

まる子
まる子

革の財布やキーケースにも使えますよ。

無色の保湿クリームは、どんな色味の革にも使えるので便利です。

でも無色だと保湿するだけで、革の色味には効果がないと思うかも知れませんね。

いえいえ、保湿するだけで実は色味にこんな好影響を与えてくれるんです。

  • 色味が落ち着く
  • 栄養が補われることで、色落ちを防止できる

色味が落ち着くというのは、簡単にいうと『少し色が濃くなる』という感じです。

カサカサの肌って、粉を拭いたような白っぽさがありますよね。

乾燥してきた革もそれと同じような状態で白っぽくなっているため、そこに保湿成分を入れてあげることで色味が落ち着くんです。

また普段から栄養が十分にある革は、摩擦などの外部刺激にも強く傷付きにくくなっています。

だから、こすれたりしても色落ちしにくいということになるんです。

普段はこの無色のクリームを使ってお手入れして、それでも色味が気になる箇所が出てきたら、色付きのクリームで対応するという流れがおすすめですよ。

必要に応じて色付きの物も活用

無色のクリームでお手入れしていても、バッグの角がこすれて色が薄くなってしまったり、表面が傷付いてしまって部分的に色が剥げてしまうこともあります。

そういった場合は、皮革用のカラークリームで対応できますよ。

先ほどご紹介したメーカーからも、補修用のカラークリームが販売されています。

有名なのはこちらです。

  • M.モゥブレイ「レザーコンシーラー」↓
  • サフィール「レノベイティングカラー補修クリーム(チューブ)」↓

使い方は、色味をつけたい部分の汚れをリムーバーなどを使って綺麗にしてから、これらの皮革用の色付きクリームを薄く塗っていくだけです。

革とクリームの境い目は、優しくぼかすようにクリームを伸ばすのがポイント。

皮革用のクリームは色落ちしにくいものが多いですが、万全の状態にしたいという時には、最後に専用の透明な液を塗ると安心です。

その場合は先程も登場した、M.モゥブレィの「クリームエッセンシャル」という製品などを使って下さいね。

この製品は、色付きクリームの部分を綺麗になじませてくれる効果もありますので、見た目も良くなります。

ただしツヤのある仕上がりになるので、マットな感じの革には使わないようにして下さいね。

靴に光沢感が欲しい時は専用クリームで

ご紹介してきた皮革用のクリームなら、バッグも靴もお手入れできることは確かです。

しかし皮革用クリームというのは色んな製品に使えるという都合上、光沢感がそこまで強く出ないものが多いんですよね。

だからもし靴をピカピカに磨きたい時は、光沢が出る靴用のクリームを使うことをおすすめします。

お手入れする靴に合わせて、以下のようにクリームを選ぶと良いですよ。

  • もともと強い光沢感が不要なシボ模様入りのものや、カジュアルな革靴
    ⇒皮革用クリームでもOK(もちろん靴用があればそちらでも)
  • ピカピカに仕上げたい婚礼用やビジネス用の革靴
    ⇒靴用クリームがおすすめ

革のお手入れ初心者の方や、とりあえず革の状態を保つためのお手入れができれば良いと考えている方は「皮革用クリーム」を持っておけばひとまず安心です。

光沢のある靴に仕上げたいと思ったら、靴用のクリームをきちんと使って下さいね。

まとめ

革のバッグのお手入れに靴用のクリームを使わない方が良い理由、納得できましたよね。

大事なお洋服に、しかも目立つ肩や上半身にバッグの色が付いてしまったらショックです。

べた付くのも持っていて気持ちの良いものではないので、靴クリームは靴以外のお手入れには使わないようにしましょう。

「皮革用」と記載のあるお手入れクリームを使えば、バッグと靴の両方に使えて便利です。

この革製品全体に使えるクリームは、無色のものを1つ持っておくと重宝しますよ。

でも、もし光沢感が必要な靴をお手入れする場合は、靴専用のクリームを使って下さいね。

それぞれのクリームの長所・短所をきちんと理解して、革製品のお手入れに生かせるようになりましょう。

私ももっとお手入れ用品の勉強、頑張ります!

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