革製品のお手入れについて『大変そう』とか『めんどくさい』と思っていませんか?
確かに、何もしなくて済むよりは手間はかかります。
でも、そんなに身構えるほどの事ではないんですよ!
必要な物がそろえば、あとは簡単にお手入れできちゃいます。
今回は、革製品の一般的なお手入れ方法の中でも、初心者でもやりやすいシンプルな方法をご紹介。
お手入れに慣れてくると色んなアレンジをすることもありますが、まずはこのお手入れ法をマスターしましょう♪
革のお手入れの頻度は月1でOK
革製品を買ったら、手入れに追われるのでは・・・と思っているあなた、ご安心を。
お手入れの頻度は月に1回くらいが目安です。
しかも、きっちり月1じゃなくて平気です。
私は雨で出かけたくない時や予定が無い日に、気分転換&暇つぶしがてらお手入れすることが多いですね。
革の状態に合わせて行えば良いので、買ったばかりの頃やあまり使わない時期、革の乾燥があまり感じられない時などはお手入れを見送ってもOKなんです。
そう考えたら、ちょっと気が楽になりますよね。
使った日は毎回柔らかいタオルで乾拭きしてあげると、革の状態をより良く保てます。
それでは早速、お手入れに必要な道具から説明していきます。
必要な道具は6つ
お手入れのために揃えておく道具はこちらです。
- 乾いた布2枚
クリームを塗る用、仕上げで使う用 - クリーム(手入れする革に合わせたタイプ)
- ブラシ2つ
ホコリや汚れ落とし用、仕上げ用 - 防水スプレー(あれば)
※靴のお手入れの場合はマスクがあると便利
防水スプレーは、お手入れの流れとしては必須ではありません。
でも革製品を使う中で出番の多い物なので、持っていなければこのタイミングで買っておくことをおすすめします。
それと革靴をお手入れする際は、土ぼこりが舞うこともあるので、マスクがあると安心です。

靴を手入れしていると、私は口の中がホコリっぽくなる(涙)
乾いた布は2枚
まず、布は柔らかく、綿などの天然素材でできた物を2枚用意しましょう。
私は1枚は、こんな感じの布を使っています。
これは、どこかで安さに釣られて購入した布。
実は少し不満があるんですよね。
端っこがすぐほつれてきて、飾りのある革製品とか革バッグのファスナーに引っかかりやすいので、少々使いづらい…という点です。
そんな実体験から、パイル地の布も避けた方が良いと思いますね。
同様にファスナーにひっかかることがありそうで、扱いにくいはず。
以上の点からしても、おすすめなのはこの布です↓
コロニルの「ポリッシングクロス」。
古着のTシャツなどの布きれでも代用できない事はないんですが、まず最初に1枚きちんとした布を持っておいた方が良いですよ。
何故なら、この布の厚みや質感をわかっておけば、2枚目以降は自分の身の回りの古着でも、「コイツはお手入れに向いているな」というのがわかるようになるから。

昔、超薄手の古着Tシャツを切って使ったら、クリームを伸ばす時すんごくよれて扱いづらかった経験アリ(汗)
頑張って古着を切って何枚もの小さい布にしたのに、「実際に使ってみたら扱いづらい!」ってなったら悲しいですからね。
ちなみに私も2枚目の布は、きちんとした布を買いました。
クリームは革の種類に合ったものを用意
次に、クリームは瓶入りやチューブタイプなど色々売られていて、なおかつお手入れする革の種類によっても適したクリームが変わってきます。
一般的には「乳化クリーム」タイプのもので大丈夫ですが、スエードなどは別の方法でお手入れになるので、わからなければ買ったお店で確認しましょう。
私は大抵の革製品は、こちらのコロニルの「1909 シュプリームクリームデラックス」というクリームを使ってお手入れしています↓
色はクリア(カラーレスともいう)を選べば間違い無し!
どの色の革製品にも使えますよ。
柔らかくてなじみが良いので、気に入ってます。
ブラシ2つは馬毛が使いやすい
ブラシについては、私は革バッグブランドの土屋鞄製造所さんから頂いたブラシを愛用中。
こちら現在では、土屋鞄製造所さんのメンテナンスキットのセット販売の中でしか入手できないようです。
なので、もし単品で購入を検討するようであれば、土屋鞄製造所さんでも単品販売しているコロニルの「馬毛ブラシ」↓
が良いと思います。
ブラシは毛の種類などによって値段が色々ですが、この馬毛ブラシのおすすめポイントは、
- バッグだけでなく靴やお財布など、色んな革製品に対応
- 馬毛は柔らかく、程良い弾力性なので細部まで使いやすい
- 大きめブラシなので、広い面積を一気にお手入れできて時短になる
- 良心的な価格(1,000円台)
という点。
高級ブラシもテンション上がるんですが、お手入れのためにグッズを揃えていくと出費もかさみますので、『安くて良い品』を選びましょう!
防水スプレーはあると安心
防水スプレーは必須ではありませんが、なるべく使うことをおすすめします。
革製品の大敵である水気から守ってくれるのと、汚れもつきにくくなるという効果があるからです。
しかし防水スプレーをかけることによって、経年変化(エイジング)はしにくくなります。
革の変化を早く楽しみたい人は、天気予報が雨になっている前日だけスプレーするなど、ピンポイントで使うのが良いですね。
私が使っている防水スプレーはこちら↓
コロニルの「ウォーターストップ」という名前のものです。
ネット通販でも人気があって、安心して使えます!
とここまで、コロニル製品ばかり紹介してしまいました…。
決してコロニルに揃えているわけではないんですよ。
でもやはり老舗のメーカーなので、評判も良くて使いやすくて自然とここのばかりになってしまってます(汗)。
最短10分!お手入れの手順
必要な物の準備が整ったら、お手入れをしていきましょう!
所要時間は、手早く行えば約10分でも済ませられますよ(財布などの小さい革製品の場合)。
ブラッシングでホコリ落とし
ブラシを使い、革についているホコリや汚れを落とします。
特に、縫い目や革が重なっている部分はホコリが溜まりやすいので念入りに。
クリームを塗る
次に、クリームを塗る用の布に、クリームをつけます。
量の目安は1円玉の大きさ位。
これを革製品に、クルクルと円を描きながら塗っていきます。
ちなみにクリームは、塗ってすぐは革が濡れたように色濃くなることもありますが、乾いて元の色に戻るならば問題ありませんよ。
最低でも5分待ってなじませる
クリームを塗り終えたら、直射日光の当たらない場所に革製品を置いて、クリームを馴染ませます。
革靴のお手入れだと、この待ち時間を考慮して左右を片方ずつお手入れをしていくのがおすすめです。
片方の靴に塗ったクリームを馴染ませている間に、もう片方のお手入れを開始。
そしてクリームを塗るところまで終わらせると大抵5分は経過しています。
そうしたら最初にお手入れを始めた方の靴に戻り、お手入れの続きをするという流れです。
ちなみにこの時間を休憩時間と割り切って、コーヒーブレイクに利用するのもおすすめですよ。
馴染ませるのに必要な時間はクリームによって違いますので、明確に知りたい方は購入時にお店に確認しておいて下さいね。
仕上げのブラッシングを行う
クリームをより均一になじませるため、全体的にブラッシングしていきます。
縫い目に入ったクリームを取るためにも、細部まで丁寧に行いましょう。
乾拭きで余分なクリームを取る
さて、いよいよお手入れも完了間近。
余分についたクリームを取るため、仕上げ用の布を使って全体を乾拭きしましょう。

ピカピカのツヤツヤになって嬉しーい!
【必要であれば】防水スプレーをする
最後の仕上げ!
防水スプレーをする場合は、このやり方でいきましょう。
革製品から30cmくらい放して、全体的に防水スプレーをかけます。
スプレーしてしっとり濡れた感じの革が乾いてくるまで、触らずに待ちましょう。
乾いたらもう1度スプレーをする手順を繰り返すと、より効果的です。
これでお手入れ完了です。
注意しておきたいこと
さて、お手入れの際には気を付けておきたいこともあるんです。
熱風で乾かしてはいけません
クリームを早く浸透させたいと思って、ドライヤーや暖房の熱風で乾かすのはいけません。
革が雨に濡れてしまった時も同様に、熱風は厳禁です。
革は高熱が当たると縮んだり、硬くなってしまいます。
早く乾かしたい場合は、穏かな常温の風を当てましょう。
風通しの良い場所に置いて、陰干しするのが一番です。
クリーナーを使うのは最低限にとどめる
革のお手入れ用品の中には、革の汚れを落とす「クリーナー」という物もあるんですよね。
クリーナーはクリームタイプや、手軽なものだと消しゴムタイプもあるんです。
表面についた軽度の汚れならば、これらを使って落とすこともできます。
しかし、元の革の色まで抜けてしまう心配があるので、よほどの場合でない限りは使わない方が良いでしょう。
私もお守りとしてクリーナーを1つ持っていますが、一度も使ったことはありません。
大抵の場合、汚れはクリームを塗っている時に一緒に取れて布に付いてくるからです。
でももし興味のある方は、こちらをご検討下さいませ↓
コロニルの「レザーソープ」です。
これは合皮製品にも使えるので、持っていたら何かと出番はあると思いますよ!!
手入れしても意味がない革もあります
そして最後に、お手入れしても残念ながら効果がない革のお話しです。
まず、合皮は今まで紹介した流れのお手入れをしても意味がありません。
素材が全く異なるため、クリームが効果を発揮しないからです。
もしも本革だと思ってお手入れしたのに変化がないようだったら、合皮製の可能性もありますので製品をよく確認しましょう。
それと、クロムなめしという加工方法で仕上げられている革も、お手入れがあまり効果的ではない場合があります。
クロムなめしの革の特徴は経年変化しないことで、この加工法のせいでクリームが浸透しないからです。
本革なのに使い込んでいっても革に変化があまり無いものは、クロムなめしの可能性が高いですね。
まとめ
初心者でも安心してできる、シンプルな革のお手入れ方法をご紹介しました。
必要な道具をそろえば、お手入れの手順は簡単です。
革の面積が大きいほどお手入れに時間と労力を使いますので、もし初めてお手入れをする際は小物を選ぶのがおすすめです。
カバンなどの大きな物をお手入れする際は、まずは側面のような狭い範囲からやってみてください。
お手入れで革がツヤツヤ、しっとりに戻っていく瞬間は何とも言えない充実感。
これが意外とやみつきになるんですよ~。
そうしてあなたも黙々と、気付いたらお手入れの最後の工程までやり遂げられているはず♪